吉良淑子
1977年生まれ
とても音楽が好きな淑子さん。いつも部屋から色んなジャンルの曲が流れています。『恋するフォーチュンクッキー』や香西かおりも十八番ですよ。普段の活動では、機織りに取り組んでいます。色の組み合わせは絶妙で、どれも優しい仕上がりに、多くの人を魅了しています。パステルカラーの印象が残る淑子さんですが、アート作品ではガラリと表情が変わります。彼女の織り成す 青の世界をお楽しみ下さい。
柿坂寿治
1977年生まれ
普段はカボス農園の草取りや収穫をしています。毎晩付けている絵日記ではその日の出来事を独特の絵で表現しています。美術クラブでは、近頃は専ら画用紙一面に色を塗っています。愛用の筆とパレットを準備するとじっくり吟味して絵具を決めます。絵具の感触を楽しみながらトロトロと絵具を混ぜるとスッスッとリズミカルに体を動かしながら筆を走らせます。あっという間に描き上げてしまいますが並べてみると絶妙なタッチと色彩を楽しませてくれます。
武田伸也
1995年生まれ
運動が大好きな伸也さん。スポーツクラブでは元気に走っており、水泳も頑張っています。晴れた日は農作業を、月・水曜と雨の日はアート活動をしています。進んで荷物を運んでくれたり雨の日は支援員に傘をさしてくれたり気配り上手な伸也さんです。アート活動では新しい技法にも積極的に取り組み、いつも支援員を驚かせてくれます。ジュースや色の名前を描いた作品を沢山作っていましたが近頃は色彩豊かな水彩画にも取り組んでいます。
武井のぶみ
1973年生まれ
人とお話しすることが大好きな武井さん。レストランに来るお客さんを素敵な笑顔で迎えてくれます。
そんな武井さん、実はZARDの「負けないで」が十八番!カラオケでよく歌ってくれます。制作活動では水彩絵の具を用いて主に赤、青、黒などを使って落ち着いた色味を作りだし、抽象画の背景にとっても可愛らしい絵を描いてくれます。その組み合わせがなんとも面白くて特徴的!一日の活動で疲れた皆に元気を与えてくれます。
徳丸美香
1973年生まれ
普段はどんこの里のレストランで清掃や食器洗いの仕事をしています。週に一度の美術クラブでは図鑑や家族との思い出をモチーフにスラスラと下書きをすると、小さく割ったモザイコをコツコツと地道に貼っていきます。美香さんの選んだモチーフは独特の形にデフォルメされ、色彩豊かに表現されます。一見抽象的に見える絵でも「これは何の絵ですか?」と尋ねてみると彼女のストーリーが聞けるので面白いですよ。
姫野吉春
1975年生まれ
ラジオやチラシが好きな姫野さん。休憩時間にはラジオに耳を近づけて聞き入っています。女優やアイドルに詳しく、テレビで好きな芸能人が出るとテレビの音を消してじっと画面に集中します。仕事を終えて自室に戻ると、頭に浮かぶ言葉をノートに書き連ねたり、好きなアイドルを空想で戦わせたトーナメント図を創作するのが日課になっています。美術クラブではテレビ番組のロゴや芸能人の名前などを資料も見ずに、勢いのあるラフなタッチで描きます。何度も線を重ねて描き上げると、食い入るような表情で色塗りをしていきます。描いているときは真剣なまなざしですが時折少年のような柔らかい笑顔を見せてくれます。

薬師寺亮
1976年生まれ
食堂の鏡の前に立ちうっとりと見入っている亮さん。鏡越しに目が合うとにっこり笑ってくれます。川の流れや車の行き来を眺めているときも嬉しそうに微笑んでいます。とてもきれい好きな亮さんは、細かいごみも見逃さず、いつも丁寧に隅々まで掃除をしています。美術クラブではお気に入りの文字やキャラクターをゆっくり丁寧に描きます。フォルムへのこだわりが強く、近くで見ると何度も線を重ねて形を修正しているのが分かります。よく見ると字が少し違っているような部分もありますが、心の中に記憶されているままに描いているのでしょうか。画用紙の裏と表に丁寧に描き込まれた作品は、見ているとなんだか不思議な気持ちになります。

岡本英明
1973年生まれ
英明さんの頭の中にはいつも描きたいものが溢れているようです。言葉遊びが好きな英明さんですが美術の時間になると黙々と絵に熱中します。部屋には沢山の動物図鑑があり珍しい動物の名前も覚えています。また英明さんの書く文字は角が取れてふくよかで、思わず微笑んでしまうような可愛らしさがあります。細かく描かれた文字の絵は好きな言葉の一文字を繋ぎ合わせたものだそうです。

堀徳行
1976年生まれ
数字が好きな徳行さんはノートに数字を書いたり電卓で遊んだりしています。また、自分が生まれた日以降であれば年号・月・日にちを伝えるとその日が何曜日かをすぐに答えることができるので、度々曜日当てゲームをしてくれます。美術の時間には数字や頭の中にある言葉を声に出して読み上げながら描きます。それと並行してモザイク作品の制作も行っています。徳行さんが引いた線に沿って職員が板を切り取り、できた板片にモザイクを貼ったものを再構成しています。

池辺政司
1969年生まれ
普段はカラフルな機織り作品を作っています。いつも昼食後に新聞を読んだ後メモ用紙にボールペンで今気になっている事を書いています。政司さんがゆっくりと文字を書く様子はまるで印刷機のように美しく、見ていて気持ちが良いです。仕事が終わって自室に戻ると机に座って書き物をしています。新聞から旅行や美術展の広告を切り取って住所や名前等を書き、どんこの里のポストに入れます。美術クラブではコツコツとモザイク作品を製作しています。独特なモチーフ選びと色使い、そして大胆なデフォルメが魅力的です。

西原義朗
1974年生まれ
義朗さんはおしゃべりが大好きです。義朗さんの好きなパソコンや車の話題、新聞やラジオ等で集めた情報等を活き活きと人に話しています。また人の特徴を独特の感性で捉えて動物に例える事もあります。美術の時間には小さく割ったモザイコをコツコツと根気良く貼って山や動物などを表現しています。柔らかなフォルムで繊細に作られた作品は静かですが強い存在感があります。
山本雄一
1991年生まれ
電車が好きな雄一さんはモザイク作品に取り組んでいます。作りたい電車の画像を見ながら職員と一緒に下描きをします。細部までこだわりがあり、職員が見落としていると「ここ!」と指差して納得いくまで描き直します。直線部分はモザイクを丁寧に四角に折ってきっちりと並べて貼っていきます。「新幹線!上手!」と自らを励ましながらコツコツと制作をしています。

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